息子が虫好きでカブトムシや各種クワガタを飼育していますが、
幼虫を昆虫ショップで購入して成虫にさせたとこはあっても、
ペアリングして繁殖させたことは一度もありませんでした。
そこで、昆虫ショップのアドバイスを頂いてオオクワガタを繁殖させてみることにしました。
するとしっかり産卵してくれて9匹の幼虫がでてきましたよ!!
成虫の飼育だけではものたりない、繁殖させてみたいと思っていいる人は、是非挑戦してみてくださいね。
カブトムシよりは難しいと言われますが、そんなことありませんよ!
オオクワガタの産卵方法
早速ですが産卵に必要なモノは次になります。
※各材料をクリックすると該当の楽天市場のページに飛びます。
後は順番に次の項目を実施していきます。
放置しておく期間が長いので忘れがちになってしまいます(笑)
産卵木などは近くに昆虫ショップがあれば、そこでも購入できると思いますし、
通販でも多く取り扱われています。便利な【産卵セット】などもあるので調べてきてくださいね。
オオクワガタの産卵方法①ペアリングさせる
初めにオスとメスを同じ飼育ケースに入れて10日間放置します。
飼育ケースに入れるマットは薄くて大丈夫です。
あまり多くマットを入れてしまうとメスがマットに潜ってしまいペアリングがうまくできない場合があります。
また、オオクワガタは夜に活動しますので、交尾を実際に見ていなくても心配しなくて大丈夫ですよ。
交尾しやすいように昆虫ゼリーも1つだけ置くものよいです。
私も交尾しているところも見ずに10日間経ってしまったので心配していましたが大丈夫でした。
オオクワガタのペアは成熟期に入ったものでペアリングさせます。
羽化してから直ぐにペアリングさせても生殖機能が整っていないので卵か孵化しない場合があるんですよ!
成熟期:羽化してから5~6か月後
オオクワガタの産卵方法②産卵木の準備
オス・メスのペアリングが完了する2日前くらいに産卵木の準備をします。
①産卵木の皮をマイナスドライバーなどで、できるだけ剥きます。
完全にきれいに剥く必要はありません。
人によっては剥かずに行う場合もあります。
②皮をむいた産卵木を1日、水に浸します。
写真では置いていませんが、産卵木が完全に水に浸されるように上に重石やそれに代わるものを置きましょう!
私はペットボトルに水を入れて重石代わりにしました。
③水に浸した産卵木を1日、陰干しします。
④産卵木を入れたケースに産卵木の全体が被るまでマットを入れます。
写真の様に底に少しマットを敷いてから産卵木を入れて、全体が被るまでマットを入れます。
これでも産卵木の準備は完了です。
オオクワガタの産卵方法③メスを産卵木のケースに入れる
オス・メスを同じケースに入れて10日間飼育した後、メスだけを産卵木の入ったケースに移動させます。これはメスの産卵をオスが妨げない為です。
メスを産卵木のケースに入れておく期間は約1か月です。
オオクワガタの産卵方法④産卵木からメスを取り出す
約1か月後に産卵木のケースからメスを取り出し、さらに1か月放置する。
産卵木のケースからメスを取り出すのは卵を守る為です。
産卵をし終えたメスは体力的に消耗してお腹も空いているので、
昆虫ゼリーが足りなくて、卵や幼虫を食べてしまうことがあります。
せっかく生まれた卵ですから守りましょう!!
オオクワガタの産卵方法⑤産卵木の割り出し
メスを取り出して約1か月後に産卵木を割ってみましょう!
柔らかい所は手でも割れましたが、少し硬いところはマイナスドライバーなどで少し割れ目を入れてから割るとよいです。
すると産卵木の中からオオクワガタの幼虫が出てきますよ!!
この時幼虫に気を付けてください。
初めての私は1匹犠牲にしてしまいました。かわいそうなことをしてしまいました。
なので、産卵木を割る時は慎重に・・・・!!
産卵木から幼虫を取り出すことを【割り出し】と言いますよ!!
その後オオクワガタの幼虫の飼育方法
繁殖に成功して生まれたオオクワガタの幼虫ですが、その後はどのよう飼育したらよいのでしょうか?
幼虫の飼育方法は2通りあります。
一つずつもう少し説明しましょう。
幼虫の飼育方法~菌糸ビン~
まず紹介するのは菌糸ビンでの飼育です。
菌糸ビンのメリットは幼虫を大きく育てる事が出来ます。
飼育の仕方は簡単!
菌糸ビンに幼虫をいれて、見守るだけ!!
必要スペースもコンパクトなので、現在の飼育方法では菌糸ビンが一番主流になっています。
幼虫の飼育方法~マット~
マット飼育も菌糸ビン飼育と似ていて瓶に専用のマットを詰め、そこに幼虫を入れて飼育します。
ただし、菌糸ビンと違って餌の食べ具合が分かりずらいので、2・3か月に1度交換することをお勧めします。
クワガタのマット飼育で一般的に使われるのが発酵マットになります。
発酵マットとはおが屑やきのこの菌床をクワガタが食べられるように発酵させたものです。
オオクワガタ産卵で産卵木の割り出しをしなかったら?
今回、産卵木を利用してオオクワガタの産卵をしました。
そしてある程度時間が経過してから割り出しをしたのですが、
ここで、割り出しをしなくても羽化するのか?と疑問がわきました。
もちろん割り出しをしなくても、そのまま産卵木の中で幼虫を飼育して羽化させることができます。
産卵木で幼虫を成長させるのは自然界とほぼ似たような環境で飼育する事ですが、これを材飼育と言います。この材飼育を採用した場合幼虫から成虫になるまで約2年かかってしまいます。
しかしながら幼虫にも負担も少なく昔ながらの飼育方法なんですよ!!
産卵木のなかで幼虫が成長しているのに、なぜわざわざ割り出しをするのか?
簡単には大きく育てる為と羽化までの期間が短縮されるからです。
菌糸ビンやマット飼育の場合は1年経たずして羽化するので約半分の時間短縮になります。
また幼虫の段階から栄養素の高い菌糸ビンで飼育することで大型のオオクワガタを誕生させることが可能になります。
ブリーダーでしたら2年かかる材飼育よりも菌糸ビン飼育を選びますし、個人でも早く、大きなオオクワガタを期待して菌糸ビンで飼育する人が多いです。
その為、割り出しをして幼虫の段階で飼育方法を変えるんですね!!
そして今現在はマット・菌糸ビンでの飼育方法が主流となっています。
オオクワガタの産卵方法のまとめ
昆虫の飼育とは興味深く、初めは成虫、次は幼虫からの飼育、そして次は繁殖をさせてみたいと欲が出てきます。
オオクワガタの産卵方法を再度まとめると、
必要なモノはこちら
- 成熟したオオクワガタのペア
- 産卵木
- マッド
- 飼育ケース
オオクワガタをペアリング(交尾)させて、その後メスだけを産卵木をセットした飼育ケースに入れて産卵させる。
流れ的には簡単ですよね。
ポイントは成熟したオオクワガタでペアリングさせることです。
成熟していないと、たとえ産卵したとしても上手く孵化しない場合があるからです。
上級者になると一度に20匹とか繁殖させている人もいるようですが、今回初めてで10匹の繁殖に成功したのは上出来ではないでしょうか??
次は材飼育で本当に羽化できるか挑戦してみようかと思っています。
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