クワガタの幼虫は一般的に菌糸ビンで育てている時、きのこが生えたことはありませんか??
菌糸ビンの蛹室内にきのこが生えてきているけど、蛹は大丈夫かな??
蛹室内にきのこが生えてしまたら、早めに幼虫・蛹を救出しましょう。
蛹室にきのこが生えてきたらこのまま放置してよいのか不安になりますよね。
何カ月も成虫になるのを楽しみに大切に育ててきた幼虫に何かあったら残念ですよね。
結論から言ってしまうと幼虫の時期でしたらそれほど心配はいりませんが、蛹室に生えてきてしまったら早めに救出して人工蛹室に移してあげましょう!!
今回はきのこが生えてきてしまった場合の対処方法を紹介しますね。
菌糸ビンの蛹室にきのこが生えてしまったら
蛹室にきのこが生えてしまったら早めに人口蛹室に移動させてあげましょう。
なぜ人口蛹室に移す必要があるのか??
菌糸ビンにきのこが生えた事によるデメリットと一緒に説明します。
- きのこが成長する事で菌糸ビン内の栄養が取られる
- きのこが菌糸ビンの通気口をふさいでしまう
- 羽化不全を起こす可能性がある
ではひとつずつ説明します。
■きのこに菌糸ビン内の栄養を取られる
きのこが生えて成長すればするほど、菌糸ビン内の栄養がきのこに行ってしまいます。
菌糸ビンで幼虫を育てるメリットの一つに【幼虫を大きく育てられる】があります。
大きく育てたくて菌糸ビンに入れているのに、きのこに栄養を取られてしまったら意味がありませんよね。
尚、きのこは幼虫自体に悪いものではありません。
■きのこで菌糸ビンの通気口がふさがる
きのこで菌糸ビンの通気口がふさがってしまうと、酸欠状態になり幼虫が死んでしまう恐れがあります。
きのこの生え具合はしかり、酸欠になると幼虫は上に上がってきますので、
その辺も注意して見てみましょう!
■羽化不全を起こしてしまう可能性がある
蛹室を作るころは幼虫が蛹になる準備をしている時期です。
そして幼虫自体もとても柔らかくなります。その為、蛹室内にきのこが生えると、前蛹・蛹にきのこで圧力がかかり羽化不全を起こしてしまいます。
※羽化不全:完全体で成虫にならない、奇形で成虫になること
きのこが生えた場合の対処方法
では、実際にきのこが生えてきたらどうしたらよいのでしょうか?
それは幼虫の状態によって変わってきます。
【前蛹・蛹】
今回のお題になっている通り、蛹室にきのこが生えてきた場合、幼虫は前蛹か蛹の時期になります。
その時期に蛹室がきのこだらけになるときのこの力が加わって羽化できない事もあるので、早急に菌糸ビンから救出して人工蛹室に移動させます。
【幼虫】
幼虫自体に悪影響はありませんが、栄養がきのこに取られてしまうので、出来るだけきのこを取り除き様子を見ましょう。
あまりにもきのこが多い場合は菌糸ビン自体交換します。
菌糸ビンにきのこが生える原因
でもどうしてきのこが生えるのかしら?
何か対策はないのかしら??
菌糸ビンはおが屑ときのこの菌で出来ているので、条件がそろえばきのこが生えてきます。
きのこの生えやすい環境は次の通りです。
- 気温が20度を下回った場合。
- 1日の気温差が激しい場合
気温が20度を下回った場合
きのこが生えやすい温度は15から20度になります。
20度を下回ったら必ず生えてくるとはいえませんが、可能性は高くなるので出来るだけ20度以上の所に置きましょう。
しかしながら、国産クワガタは温室飼育をするわけではないので常に20度以上というのは難しいですよね。ですので、生えてきたらきれいに取り除いて様子をみるというスタンスで良いです。
1日の気温の差が激しい
朝と日中の気温差が激しい春・秋がもっともきのこが生えやすくなります。
実際に私の菌糸ビンも秋に生えてきました。
このように、温室飼育するのであればきのこが生えるのを防ぐことは可能かもしれませんが、
そうでない場合は生えるか生えないかは運かもしれませんね。
菌糸ビンのきのこが蛹室に生えた場合のまとめ
蛹室は羽化する上でとても大切なものになります。
実際に蛹室を見たり、触ったりしたことはありますか??
本当にきれいに舗装されたように周りを固めて空洞が出来ています。
それがきのこで埋め尽くされたら空間なんてなくなりますよね。
この空洞がなければ羽化不全になってしまいます。
蛹室にきのこが生えてしまったら早めに人口蛹室に移してあげましょう!
菌糸ビンを掘り返して蛹を取り出す時は慎重に蛹を気づ付けないようにしましょう!
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